英検1級・TOEIC900点からのNHK語学

英語講師です。通訳案内士試験合格しました。

専業主婦、好き=英語を仕事に生きていく

 

子育て中に英語を勉強して、英語講師になりました。

今は自宅の小さな英会話教室と、オンラインでも教えています。 

 

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好きを仕事にしたい

 

長いこと専業主婦でした。子どもに手がかからなくなると、パートに出るお母さんたちも多くなりました。

そんな中、私はパートに出ることに気が進まなかったんです。もともと新しい環境に慣れるのに時間がかかり、小さなことが気にかかるタイプなので、パートとはいえ、仕事と家事と子育てをうまく切り回せる自信がありませんでした。(気持ちの上だけの)完璧主義に近い性格かもしれません。

 

子どもが学校に行っている間、ただぼーっとテレビを見たり、ネットで自分探しするのにも飽きました。そこで、なんとなく気になっていた、やり残していたこと=英語の勉強に着手することにしました。

 

英語は、前々からちょっとは勉強していて、いつか英語を教える仕事をしたいと思っていました。NHKの語学講座を聞いたり、週刊の英字新聞を読んだり。

ただ、「ちょっと刺激がほしいなぁ」と思い、英会話スクールに行ってみることにしました。

 

 

 

英会話スクール

 

昼間のクラスには、私のような主婦の方が多かったです。みなさん、ばくぜんと「英語を教える仕事をしたい」と言っていました。英検やTOEICを定期的に受けている主婦の方もいて、おおいに刺激を受けました。

どうせなら、英検1級とTOEIC990を目指そうと思いました。まわりには同じく「英語を教える仕事をしたい人たち」がたくさんいたからです。それに、長いブランクを経て社会に出るからには、それなりの「武器」が必要だと考えたからです。

同じ目的を持った仲間が見つかったことで、私はますます勉強に身が入りました…と言いたいところですが、これがそうでもありませんでした。

レッスンの後の「お茶」のお誘いが次から次へと。やがて、ランチや映画のお誘い、忘年会…。

「お茶」もたいてい3~4時間も。最初は勉強や求人情報の交換でしたが、やがて、ただのおしゃべりに変わっていきました。これではいけないと思い、私は思い切ってクラスを替えました。

 

 

 

勉強に仲間はいらない

  

新しいクラスで同じ失敗はしたくなかったので、レッスン後はまっすぐ家に帰りました。このころ猛烈な勢いで勉強しました。

正直に言いますと…。

私は私自身に腹を立てていたのです。ラクな方へ流されていく自分、みんなとおしゃべりして楽しければ英語なんてもういいや、と思ってしまう自分…。

そしてその先のこともよくわかっていました。楽しければいいや、と無理に自分に言い聞かせて、また数年後には「あの時、ちゃんと勉強しておけばよかった」と後悔する自分…。

そうなりたくない一心で勉強しました。 

 

英検1級に挑戦

 

英検1級の一次試験にパスしたとことろで、母の余命宣告。突然のことでした。二次対策どころではなく、正気を保つのさえ困難でした。二次試験の会場で、この瞬間に母が逝ってしまわないように願うばかりでした。

奇跡的に二次試験もパスできました。合格通知が届いた翌日、母は旅立っていきました。

いつまでもあると思うな親と時間、ですね。私はこの時を逃したら、もうこんなに集中して勉強できる機会はなかったかもしれません。喪失感を抱えたまま、TOEICの勉強も続けましたが、955点に達したところでもう限界でした。

 

好き=英語だから

 

母を亡くして、4か月後、英語教室の採用試験を受け、採用となりました。

採用されて、小学生と高校生、大人のTOEIC500点のクラスを担当しました。ブランクが長かったので、最初は授業に出るのが怖くて怖くて仕方がありませんでした。「なんで仕事なんか始めちゃったんだろう…」なんて。(今はずいぶん図太くなりました)

  

今も英語教室で働いていますが、自宅でも教えるようになりました。通勤の手間が省けて、快適です。その後オンラインでも教えるようになり、忙しくも充実した毎日です。

振り返って、あのとき英検1級を取ってよかったと思っています。準1級でも仕事はできそうですが、教育熱心なご家庭のお母さんだとそれくらい持っている人もいますから、やりにくいかな…と思います。