英検1級・TOEIC900点からのNHK語学

英語講師です。通訳案内士試験合格しました。

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ日本語訳『別府温泉』

 

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ

別府温泉

 

 

 

別府温泉

 

アキト「あー、気持ちいい」

ベン「アキト、何してるの?」

「足湯に入ってるんだ。ベンもどう?」

「さあ、靴を履いて。次の温泉に行くよ」

 

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ナレ(アキト

ぼくはアキト。今日、ベンとぼくは大分県の別府温泉に来ている。のんびりするために来たんだけど、もうすでに温泉は2ヵ所目で…

 

「お湯があざやかな青だね!」

「海地獄っていうんだ」

「すごくきれいなのに、なんで地獄っていう名前なの?」

「1,000年以上昔に、別府の温泉からガスとお湯が出て、近づくことができなかったんだよ。だからみんなに嫌がられた。それで温泉に地獄って名前を付けたんだよ。海地獄のお湯は摂氏98℃くらいある」

「へー!」

「今日は地獄めぐりだよ」

「なんて言った?」

「いろんな温泉を巡ることを地獄めぐりって言うんだ」

「うわー! ワクワクする!」

 

ナレ(アキト

次に行くのは鬼石坊主地獄だ。

 

「あれは泥? うわっ! あわが出てる。あそこに落ちるのはごめんだな。アキト? 何食べてるの?」

「蒸しプリンだよ。鬼石地獄の名物なんだ」

「プリン? ぼくも食べたい!」

「ごめん、一個しか買わなかった」

「えっ?」

 

ナレ(アキト

次は鬼山地獄だ。

 

「アキト、見て! ワニだ! 本物みたい!」

「本物だよ。普通ワニはあたたかいところに棲むんだ。ここでは温泉の熱を利用してワニの池をあたたかくしているんだ」

「そりゃすごい!」

 

ナレ(アキト

次はかまど地獄だ。

 

「かまど? おかしな名前だね」

 

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「昔の人は温泉の湯気でお米を炊いて、氏神様という守り神にお供えしたらしいよ」

「お腹が空いてきた! 食べよう」

「オッケー。地獄蒸しにしよう。自分たちで調理するんだよ」

「どうやって?」

「簡単だよ。かごに材料を入れて、調理なべにかごを入れる」

「わかった。たまご、さつまいも、とうもろこしに、カニもある」

「材料を持ち込んでもいいんだ。調理時間はメニューに書いてある」

「すばらしい!」

 

ナレ(アキト

昼食後、竜巻地獄へ行った。

 

「わー、あれを見て! あれ、お湯なの? 竜巻みたいだ」

「お湯は30メートルの高さまで上がるんだ。でも、屋根がさえぎってる。さあ、地獄めぐりは終了だ。あれ? ベン? 何飲んでるの?」

「ああ、これ? フレッシュみかんジュースだよ。あの畑で採れたみかんの」

「ぼくのは?」

「あー、ないよ。プリンくれなかったでしょ。だからジュースもなし」

「ベン!」

 

食べ物のうらみ地獄…。