エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
別府温泉
別府温泉
アキト「あー、気持ちいい」
ベン「アキト、何してるの?」
ア「足湯に入ってるんだ。ベンもどう?」
べ「さあ、靴を履いて。次の温泉に行くよ」
ナレ(アキト)
ぼくはアキト。今日、ベンとぼくは大分県の別府温泉に来ている。のんびりするために来たんだけど、もうすでに温泉は2ヵ所目で…
べ「お湯があざやかな青だね!」
ア「海地獄っていうんだ」
べ「すごくきれいなのに、なんで地獄っていう名前なの?」
ア「1,000年以上昔に、別府の温泉からガスとお湯が出て、近づくことができなかったんだよ。だからみんなに嫌がられた。それで温泉に地獄って名前を付けたんだよ。海地獄のお湯は摂氏98℃くらいある」
べ「へー!」
ア「今日は地獄めぐりだよ」
べ「なんて言った?」
ア「いろんな温泉を巡ることを地獄めぐりって言うんだ」
べ「うわー! ワクワクする!」
ナレ(アキト)
次に行くのは鬼石坊主地獄だ。
べ「あれは泥? うわっ! あわが出てる。あそこに落ちるのはごめんだな。アキト? 何食べてるの?」
ア「蒸しプリンだよ。鬼石地獄の名物なんだ」
べ「プリン? ぼくも食べたい!」
ア「ごめん、一個しか買わなかった」
べ「えっ?」
ナレ(アキト)
次は鬼山地獄だ。
べ「アキト、見て! ワニだ! 本物みたい!」
ア「本物だよ。普通ワニはあたたかいところに棲むんだ。ここでは温泉の熱を利用してワニの池をあたたかくしているんだ」
べ「そりゃすごい!」
ナレ(アキト)
次はかまど地獄だ。
べ「かまど? おかしな名前だね」
ア「昔の人は温泉の湯気でお米を炊いて、氏神様という守り神にお供えしたらしいよ」
べ「お腹が空いてきた! 食べよう」
ア「オッケー。地獄蒸しにしよう。自分たちで調理するんだよ」
べ「どうやって?」
ア「簡単だよ。かごに材料を入れて、調理なべにかごを入れる」
べ「わかった。たまご、さつまいも、とうもろこしに、カニもある」
ア「材料を持ち込んでもいいんだ。調理時間はメニューに書いてある」
べ「すばらしい!」
ナレ(アキト)
昼食後、竜巻地獄へ行った。
べ「わー、あれを見て! あれ、お湯なの? 竜巻みたいだ」
ア「お湯は30メートルの高さまで上がるんだ。でも、屋根がさえぎってる。さあ、地獄めぐりは終了だ。あれ? ベン? 何飲んでるの?」
べ「ああ、これ? フレッシュみかんジュースだよ。あの畑で採れたみかんの」
ア「ぼくのは?」
べ「あー、ないよ。プリンくれなかったでしょ。だからジュースもなし」
ア「ベン!」
食べ物のうらみ地獄…。