エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
ニッポンぶらり旅
熊本
アキト「ベン、ほら、ラーメン屋さんだ。お腹減った?」
ベン「アキト、知ってるだろ?ぼくはいつだって腹ペコなんだよ。さぁ、行こう!」
(ぼくはベン。今日アキトとぼくは熊本市に来ている。日本に来てからぼくはとんこつラーメンの大ファンになった)
べ「うーん、このとんこつラーメン、福岡で食べたのと違うね」
ア「そうだね。めんが太くて、スープも違う。鶏が入ってるんじゃないかな」
ラーメン屋「うちのラーメンが気に入ってもらえてよかった。2人は観光?」
ア「あー、そうじゃなくて…」
べ「アキト、なにをそんなに恥ずかしがってるの?ちゃんと言いなよ。ぼくたち大道芸人なんです」
ラ「そうなの?」
ア「まあ、まだ未熟なんですけど。日本各地をまわって、修行してるんです」
ラ「まあ、じゃあ次は8月の火の国祭りのときにいらっしゃいよ」
ア「火のお祭り?」
ラ「そう。昔、熊本は火の国って呼ばれてたの」
べ「それは、どんなお祭りなんですか?」
ラ「そうねえ、熊本市の中心に5千人くらいの人が集まって踊るのよ」
べ「5千人?すごいなー!」
ラ「おてもやんって歌を聴いたことある?」
ア「昔の熊本の民謡ですよね?」
ラ「そう。歌の中の女性はおてもやんと言って、みんなその歌に合わせて踊るのよ。あれを見て。去年のポスターよ」
べ「ブラジルのサンバカーニバルみたい」
ラ「そう。おてもやんのサンバ・バージョンもあるのよ」
べ「サンバみたいな民謡なの?想像つかないな」
ラ「民謡自体は古いけど、お祭りは1978年に始まったから、わりと新しいの」
ア「おもしろいな。でも、そんなにおもしろいお祭りなら、みんなぼくたちの芸なんて見ないかもね」
ラ「まあ、そうかもね」
(熊本って大道芸の町みたいだな。ラーメン食べてから商店街を歩いた)
ア「あー、ラーメンうまかったー!」
べ「そうだね!よし、芸をやる場所を探そう」
ア「ベン、見て。からしレンコンだ。食べようよ」
べ「これ、レンコンなの?蓮の根っこだよね?なんで黄色いの?」
ア「食べればわかるよ。特別なんだ」
べ「こ、これ…すっごーく、からい~!穴の中の黄色いのは何?」
ア「それからしっていうマスタードだよ」
べ「マスタード?アキト、だましたなー!からしを食べてどうなるか見たかったんだな?」
ア「だましたわけじゃないよ。特別なんだよ、辛いから。もっと食べたくなっただろ?」
べ「ああ、そうだね」
ア「熊本は独特の料理が多いよね。次は馬刺しを食べよう」
べ「バサシ?それ、何?」
ア「馬肉の刺身だよ。すごくおいしいよ」
べ「おいおい、なんでそんなに食べ物を熱く語ってるんだ?グルメはぼくの担当だぞ」
ア「まあ、いいじゃないか。今日はぼくが担当ってことで!」
アキトとベンがおいしそうに食べているイラストが大好き。上のラーメン食べてるベンなんか最高にいい顔してる!