エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
沖縄
沖縄
ベン「家の屋根にあるのは犬?」
アキト「犬じゃない、シーサーって言うんだ」
べ「シーサー?」
ア「悪霊払いの守り神だよ」
ナレ(ベン)
ぼくはベン。今日、アキトとぼくは日本の南、沖縄県にいる。沖縄は熱帯の島々で、日本の他のところとは違う文化がある。
ア「ずっと前、沖縄は日本じゃなくて、琉球王国だったんだ。家の上にシーサーを置くのはその当時からだよ」
店「お待たせしました。沖縄そばです」
ア「おいしそう! いただきます!」
べ「ちょっと待って。これ、そば? そばってもっと黒っぽいでしょ? これラーメンみたい」
店「このそばは小麦粉でできているので、ちがって見えるんです。でもおいしいですよ」
ア「うーん、うまい! かつおだしのつゆですか?」
店「そうです。沖縄県民は日本で一番たくさんかつおぶしを食べるんです」
ア「そうなんですか? 知らなかった」
店「沖縄のかつお漁は数百年も続いています。たくさんの料理にかつおだしを使います。かつおだしでできた汁物もあって、かちゅー湯と呼ばれています」
ア「沖縄にいる間に食べたいな」
べ「あー、沖縄そばって最高!」
ア「で、次どうする?」
べ「夜は泡盛を飲んでみたい」
ア「もう夕飯のこと考えてるの? 昼飯食べたばかりなのに!」
べ「前もって計画を立てるのが好きなんだ。でも夕飯までにお腹を空かせないといけないから、空手の講座に行こうかな」
ア「空手?」
べ「うん。空手は沖縄が発祥だよ」
ア「そうなの?」
べ「空手は、中国のカンフーと琉球の武術から生まれたんだ 」
店「はい、そう言われています。あと、1609年に薩摩藩のお侍さんがやってきたとき、ここの人たちに武器の使用を禁止したとも言われています。そこでみんな空手を一生懸命練習して、身を守ったそうです」
ア「ベン、だれかと決闘する予定でもあるの?」
べ「ああ、アキト、わかってないなー。空手の動きは護身用で、攻撃のためじゃないんだ」
ア「どういうこと?」
べ「空手は護身術なんだ。沖縄の空手は、相手の動きを封じるんだ。本当に必要なときしか攻撃しない」
店「その通りです。攻撃をしないことが空手においてもっとも大切なことです」
べ「完璧になるまで型を練習する。大道芸と似てるね」
ア「ああ、そうだね」
べ「アキトも一緒に来る?」
ア「実はね、琉球踊りのショーを見たいんだよ。勉強になると思って」
べ「オーケー、わかった。じゃあ、夕方また会おう」
ア「よし」
べ「ねえ、アキト」
ア「なに?」
べ「大きな町へ行って芸をやろうって言わなくなったね」
ア「はぁ? まあ、ベンは何言っても聞かないから。新しいところへ行くのもいいもんだね。いい人ばっかりだし、見るものもたくさんある」
べ「アキト、そりゃよかった!」
お疲れさまでした!アキトとベンの旅が終了しました!
一緒に日本を巡って、いろいろなことを教えてもらいました。二人の表情がいいですね!